過去ログ - 文才ないけど小説かく(実験)
1- 20
731:海に還る(お題:五百円) 6/8 ◆IL7pX10mvg[sage]
2012/07/29(日) 22:59:16.81 ID:EC3QnlO+o
「ねえ」
 不意に彼女がライターを点けた。辺りはぱっとオレンジ色に照らされる。風にあおられて
火が消えそうになったが、彼女のまるい手がそれを遮った。背筋は丸まり、その火が無くな
れば一緒にいなくなってしまいそうなくらい、僕の目には頼りなく映った。
「楽しかったかな」
以下略



732:海に還る(お題:五百円) 7/8 ◆IL7pX10mvg[sage]
2012/07/29(日) 23:00:56.32 ID:EC3QnlO+o
「やっぱりまず謝らなくちゃね」
 落ち着いた声で、彼女は言う。
「これまで、私があれこれ振り回してきたこと、謝ります。ごめんなさい」
「そんなのいいのに」
「こうしないと、私の気が済まないの。自分勝手でごめんね」
以下略



733:海に還る(お題:五百円) 8/8 ◆IL7pX10mvg[sage]
2012/07/29(日) 23:02:22.69 ID:EC3QnlO+o
 いつの間にか空は白んでいた。線香花火も最後の一本ずつである。僕らは花火の先端を寄
せ合い、同時に火をつける。
「落ちないといいね」
 まったくその通りだ。海からの風も凪いでいて、今ならできる気がした。
 火の玉が無事に出来上がり、火花が散り始め、僕は少し安心した。しかし気は抜かない。
以下略



734:海に還る(お題:五百円) ◆IL7pX10mvg[sage]
2012/07/29(日) 23:03:25.57 ID:EC3QnlO+o
8レス終わりましたが、1レス目を訂正させてください


735:海に還る(お題:五百円) 1/8 訂正 ◆IL7pX10mvg[sage]
2012/07/29(日) 23:05:09.60 ID:EC3QnlO+o
「物理的質量は七グラム。内訳は銅が七十二パーセント、亜鉛二十パーセント、ニッケルが
 八パーセント。デザインと材質に変更があったのが今から十二年前のこと」
「あれはデザインって言うの?」
「視覚的な変更ならデザインでいいじゃない。ちなみに、その変更は高額硬貨たる五百円玉
 ゆえに変造事件があったからなんだってね」
以下略



736: ◆IL7pX10mvg[sage]
2012/07/29(日) 23:06:09.62 ID:EC3QnlO+o
以上です。これにて失礼します
全感で会いましょう!


737:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)
2012/07/29(日) 23:06:15.33 ID:Db1iNYyKo
 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  23時を回りました。
 |   CAUTION   .|  これ以降品評会作品を投下する方は、予約の上指示に従って投下して下さい。
 |________|  予約条件は「レス区切りまで終わり、後は投下するだけ」の状態であること。
   ∧,,∧ ||        締切は23:30となっております。規制中の方は救済スレッドまでどうぞ。
  (´・ω・)||        その際は、30行を超えていないか確認してくださいね。あちらは30行を超えても書き込めてしまいますので。
以下略



738:裏切りのガーデン(お題:ロリ) 0/7 ◆pxtUOeh2oI[sage saga]
2012/07/29(日) 23:28:31.09 ID:+qxTtRJto
予約


739: ◆HmfYvBHWkM[sage]
2012/07/29(日) 23:29:00.50 ID:8q5/v6ip0
予約


740:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)
2012/07/29(日) 23:29:15.58 ID:UA0tzlJN0
yoyaku


1002Res/642.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice