6:「もっこもこですの」[saga sage]
2012/01/28(土) 18:19:29.13 ID:taakegjCo
黒子が一礼して出ようとすると、
「あ、待ってください、白井さん」
? と立ち止まる黒子。
「温かそうですけれど、頭だけがなんだか寒そうですよ、これ被ってください」
差し出したのは毛糸の帽子。
毛糸の色は手袋、マフラー、そしてパンツと三つお揃いだ。
よろしいの? と首を傾げる黒子に初春は頷く。
「これ全部セットで佐天さんに貰ったんですけれど、私、帽子は駄目なんです」
佐天も頷き、
「うん。初春のそれのこと、うっかり忘れてたんだよね。ショックだけど、勿体ないから良かったら白井さんが使ってください」
初春が示しているのは頭の花飾り。
確かに、花飾りを付けたままでは毛糸の帽子はかぶれない。
黒子は、謹んで毛糸帽を受け取ることにした。
初春が手を伸ばし、黒子に帽子を被せる。
「あはっ、ピッタリですね」
ぬっくぬく、ですの
「白井さんも完全防寒装備ですよ」
ぬっくぬくのもっこもこ、ですの
では、巡回に行ってきますの
「はい、私はここでモニターしてますから。何かあったらすぐに連絡してくださいね」
えっちらおっちらと、詰め所を出て行く黒子。
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