7:「もっこもこですの」[saga sage]
2012/01/28(土) 18:20:03.23 ID:taakegjCo
詰め所を出てから十数分後、黒子は事件に遭遇することになる。
それは、非常に些細な出来事から始まった。
一人の青年が一万円札を一枚落としたのだ。
財布に入っていたわけではない。何かの買い物をしたときに、一枚だけをポケットに入れていたのだろう。
その札を、別の青年が拾う。
拾った青年は、ネコババをするつもりなどなく、落とした青年に声をかける。
落とした青年が礼を言って受け取れば、それで全てが終わるはずだった。
しかし……
落とした青年が、ホストとチンピラを足して二で割ったようなイケメン、
拾った青年が、白髪の細い青年でなければ……
「おィ、落としもン……あァ?」
「あ、悪ぃ……ああ?」
拾ったのは学園都市第一位一方通行。落としたのは同じく第二位垣根提督だった。
「あァ? 落としもンとは、垣根くンもいよいよ惚けてきたンですかねェ」
「はあ? 落とすわけねえだろ。モヤシみてえな貧相で惨めな男を見かけたから、あまりに哀れで恵んでやってんだよ」
「あァン? 誰が惨めだって?」
「こらてめぇ、誰が惚けたって?」
「おィおィ、今日から第二位が消えて第三位以下が全員繰り上げだァ、美琴も大喜びするンじゃなィですかねェ」
「はっ、第一位が死んで下位全員繰り上げか。御坂のやつも大喜びじゃねえか」
麦野や食蜂を喜ばせるつもりは二人ともにないらしい。
勿論、削板は論外だ。
「垣根くゥン、ちょっと息止めてくれるかなァ? 百年ほど」
「てめえが死ねっ!」
じゃっじめんと、ですの
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