83:「おこたですの」[saga]
2012/02/06(月) 00:43:07.43 ID:BLrGgTsQo
「こたつ?」
二つのベッドに挟まれるようにしておかれているコタツがある。
部屋の様子とはミスマッチなのだけれど、冬のコタツというものはそれ単体で得も言われぬ魅力がある。
コタツは何処にあってもコタツ。薔薇がどんな名前で呼ばれようとも薔薇であるように。
温かいものは温かい。ぬっくぬくはぬっくぬく。
「へえ、コタツいれたんだ」
寮なので基本最低単位の家具は揃っているが、自前のテーブルや椅子を持ち込む生徒も当然いる。
コタツだって、その気になれば持ち込み許可は出るだろう。
「しかも、掘り炬燵よ」
「へえ」
麦野が早速座るけれど、食蜂は首を傾げている。
「掘り炬燵って……御坂さん、床に穴開けちゃったのお? 信じられなーい☆」
「さすがにそこまではしないわよ」
美琴はコタツを指さす。
「この部屋の間取りだと、そこが床下収納の真上なのよ」
普段使わないモノを片付けておくための床下収納。
基本的に物持ちでない美琴と黒子の場合、床下収納は使っていなかったのだ。
そこで、掘り炬燵の足を入れる場所に置き換えたわけだ。
「天板を高くしてハイタイプにしようかと思ったけれど、あれってあんまり温かくないし大きすぎるのよね」
「あー、アレだと寝ころべないしね。うーん、温かいねえ」
既にコタツに入ってくつろぎながら、麦野がしみじみという。
「麦のん、おばさん臭ーい☆」
「よしわかった。死ね、リモコン女」
「麦野さん、部屋の中でビーム撃たないで!」
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