過去ログ - 【Fate】「ジャンヌ、俺の命を預ける」ジャンヌ「ソウトの命、私が守り抜きます」
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2:マルさん ◆kAxzoB0n6A
2012/01/29(日) 18:27:07.09 ID:hTksK0pP0

「契約、完了っと……」

「これでお前は俺に情報提供をしてくれるんだよな?」

「ああ、私は約束は守ろう、ただし私が危険になら無い程度だ」

「それでいい」

薄暗く、じめじめとした部屋はやはり気持ちが悪くなる

今にも壊れそうな古い棚にはビンに詰められた目玉などが浮いている

これが俗に言う魔術工房と言うものらしい、魔術師は何を考えているのか全く分からない

さっさと俺はこの部屋から出たいと思っていたが、それを目の前の女が何故か阻む

俺の目の前にいるのは金髪黄金の目を持つ美少女、魔術師、雪浦雪(ゆきうらゆき)

常にピアスに木刀を持つ、見た目が何世代前かの何処かのヤンキーのような姿

いや、番長の方がしっくりくる

これでも「探知」と呼ばれる魔術を得意とする魔術師

実力で言えば天才に匹敵してもいいレベルだが、魔術師としての自覚が無い非常に残念な魔術師

本気で魔術をやればこの家は根源の到達も夢では無いと言うのに、惜しい人材だ

と言っても、俺には全く関係の無いことだ

雪「それにしても、今回の聖杯戦争は非常に面白いものらしいじゃないか」

「総勢140人の魔術師達がサーヴァントを召喚して戦う聖杯戦争、血迷ってる」

雪「それほどの英霊が目の前に現れるのだぞ?舞踏会でも開いたらどうだ?」

「アホか、んな危険な真似できるか」

マスターは七つのクラスに分かれたサーヴァントを召喚し、戦う

それどれ程危険かどうかは分からない

だがそれが、どんな願いでも叶えてくれる本当の願望器と言うならどんな危険でも冒すつもりだ

雪「君の願いは確か『魔法使い』になることだったか」

「ああ、これが俺を助けてくれた師匠の願いであり、俺が引き継いだ願いだ」

雪「根源の到達、それに興味を示さず、ただ『魔法使い』になることを目指す、か」

「はっ、魔術使いの俺からしてみれば根源の到達はどうでもいい、手っ取り早く『魔法使い』になって夢を叶える」

雪「その後はどうするんだい?」

「知るか、自由気ままに生きるさ」

雪「・・・・・・ま、なったらなったで、願望器にある魔翌力が余っていたら私の願いの一つや二つ叶えさせてくれよ」

「出来るのなら叶えてやるよ」

そう言って俺は部屋を出て行った

後ろから「お茶は飲んでいかないか?」と言っていたが目玉見ながらお茶を飲むなんて馬鹿みたいなことは出来ない

新鮮な夜の冷たい空気が俺を包み込んだ、部屋のじめじめとした空気よりも倍近く気持ちがいい

今日は満月、月見でもしたい気分だがそれよりもやらなくてはいけないことがある

戦争に参加するための最大の準備、サーヴァントの召喚だ


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