271:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/03(土) 22:21:37.52 ID:w2HbAwvRo
兄(今日使ったカメラからデータをパソコンに転送しよう)
兄(まず妹のスナップをハードディスクの『妹フォルダー』に転送して)
兄(妹フォルダーっていい加減名前変えないとな)
272:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/03(土) 22:24:51.18 ID:w2HbAwvRo
兄の部屋
兄(ようやくやるべきことはやったから、ゆっくりと今日の思い出に浸れるな)
273:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/03(土) 22:29:36.85 ID:w2HbAwvRo
朝
兄(何かやたら早く目が覚めた・・・・・・妹に起こされる前に起きるのって久し振りだ)
274:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/03(土) 22:31:56.87 ID:w2HbAwvRo
【貧乳女神も】華奢でスレンダーな女神がうpしてくれるスレ【大歓迎】
妹(・・・・・・)カチ
275:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/03/03(土) 22:36:37.36 ID:w2HbAwvRo
今日は以上です
明日から第二部です
第二部からは例によって視点が変ります
276:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[sage]
2012/03/03(土) 23:02:23.52 ID:uDB/jbeY0
乙です
妹にばれてる・・・だと!?
277:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/03(土) 23:11:10.88 ID:5hUyfFQVo
乙!
しかし初歩的すぎるだろ兄…
278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/04(日) 07:28:58.85 ID:lj1e+QfSO
他視点で見ることで兄の鈍感っぷりがどんだけかわかるな
279:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/04(日) 23:26:29.09 ID:Uiv4gkQ8o
わたしは元々は引っ込み思案で社交的でない性格の女の子だった。小学生の頃も普通に話せる友だちはいたけど、親友と呼べるような子はできたためしがなかった。それは一人っ子だったせいもあるし、親が転勤を繰り返していて友だちとは出会いと別れを繰り返していたせいもある
のかもしれない。それでも、よく考えてみれば家の都合で一期一会の出会いを繰り返していたあたしは、むしろ友だちを作るのは得意だった。少し話しをすればいつも転校先の同級生たちはすぐにあたしを受け入れてくれた。それは転校を繰り返していたあたしが必要に迫られて習得した
テクニックだったけど、もちろんそれは特殊な能力というわけではなく、単純に自分の話したいことを2割くらいしか喋らないようにして、残り8割の時間は相手が話すことを聞いてあげるということだけだった。
人というのは例外なく自分のことや自分の知っていること、考えていることを話したがる。そして、話した内容から自分を評価して認めてもらいたがるものなのだということを、度重なる出会いと別れの間にあたしは学んだのだ。誰も別にあたしのこと、あたしの考えていることなんかに深い
280:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/04(日) 23:32:13.47 ID:Uiv4gkQ8o
それは中学を卒業して高校の入学式を控えていた頃だったと思う。高校の授業には情報化関連のカリキュラムがあることをガイダンスで聞いたあたしは、お父さんに自分の部屋にパソコンが欲しいとお願いしたのだった。頼んだ相手がお母さんだったらこんなに簡単には買ってくれなかっただろうけど、お父さんは一人娘のあたしの頼むことにはいつも二つ返事で了承してくれるのだった。お父さんは多忙な仕事の合間を縫ってパソコンをセットアップし、そして頼んでもいないのに無線LANまで設定し、インターネットに繋ぐことまでしてくれたのだ。高校入学まで暇を持て余していたあたしは、すぐパソコンの前でネット上の話題をあさることに夢中になってしまった。もちろん、あたしには卒業後まで遊びに声をかけてくれるような友だちはいなかったし。
最初はいわゆるまとめサイトからだった。そこには世の中のニュースや流行の出来事に対するリアルタイムな感想が、掲示板のような形でまとめられていた。それは物凄い情報量だった。あの頃、あたしはいくつものまとめサイトを巡回して最新の出来事を知り、それに対するネット上
の感想を読むことにわくわくしていたのだ。テレビのニュースと新聞だけしか情報が入ってこなかったあたしにとって、それは凄く新鮮で衝撃的だことだった。あたしは自分の世界が広がっていくように感じていた。あたしは高校入学前の単なる女の子でなくて、まるでいっぱしの評論家になったような気がしていたのだ。
281:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/04(日) 23:32:41.56 ID:Uiv4gkQ8o
最初は、必要に迫られて覚えた結果、今では趣味になりつつある料理板を恐る恐るROMしているだけだった。こういうスレの雰囲気はまとめサイトで見慣れていたのだけれど、リアルタイムだと思うとなかなか自分で書き込みする勇気はなかった。それに料理板自体が平均年齢が高そうな気がして、高校入学前のあたしなんかがコメントしては場違いなような気がしていた。こうして料理板の自炊スレにROMとして入り浸っていると、時々意味不明な単語が目に付くことに気がついた。それは主に荒れている時とかスレの内容にふさわしくないレスがあった時に使われていたようだった。『そういうのはVIPでやれ』、『ここは雑談板じゃねえぞ。馴れ合いはvipに行けよ』
・・・・・・ここではあまり肯定的に使われていないVIPという単語があたしには気になった。いったいどういうところなのだろう。気になったあたしは探しみてみたけど、2ちゃんねるは巨大でVIPとやらがどこにあるのかさっぱりわからなかった。
ある日、いつもROMっていた自炊スレにわけのわからないレスがついたことがあった。今にして思えばサーバーがダウンしたVIPからVIPPERが他板に遠征に来ていたのだろうけど、そのレスには『VIPから来ますた』とだけ書かれていた。そして数分して『この板は今日からVIPの植民地になりました』という当時のあたしには意味不明のレスがついていた。そしてその次のレスにはVIPのスレのURLが貼ってあったのだ。
1002Res/882.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。