787:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/05/02(水) 23:31:26.60 ID:ubUBDJEVo
本日は以上。
また、明日再開予定です
788:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/03(木) 00:48:04.89 ID:qd1F7Emgo
乙です
789:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/03(木) 06:53:14.61 ID:v4CiPo0SO
ようやく全貌が見えてきたな
790:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県)[sage]
2012/05/03(木) 07:43:41.08 ID:y8K8bcO6o
え?俺にはまだまったく見えんが。
とりあえず先輩は会長と同一人物じゃなさそう
791:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/03(木) 23:46:51.82 ID:wdme9Ea1o
どんなに辛い出来事でも、時間という治療法に勝るものはないらしい。何も言わず僕から離れていった女のことであんなにも傷付いていた僕だけど、二年に進級する頃にはさすがに女のことを思い出して悩むことも少なくなってきていた。
うちの学校は公立上位校をライバルにしていたから、受験や進路指導に相当力を入れていた。その一環として定められたいたルールの一つに、生徒会や部活のトップは二年生が勤めるというものがあった。平たく言うと生徒会長や各部の部長は二年生が就任する。三年生の生誓いや部活への参加までは禁止されていないけれども、受験生にとって負荷の高い役員や部長への就任は禁止されていたのだ。
それで、実感としては二年生になった今でも、まだついさっき生徒会や部活に加入したばかりのような意識だった僕だけど、まずパソ部の部長にさせられることになった。こちらは手続きは簡単だった。前部長の鶴の一声で話はあっさっりと決まってしまった。もともと集団行動が苦手な部員たちが集まっていただけに、部長なんて面倒くさい仕事をしたがるようなやつはいるっはずもなく、部長の提案に全部員一致で僕が部長に選ばれたのだった。
792:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/03(木) 23:47:22.95 ID:wdme9Ea1o
部活と生徒会の先輩の勧めのどちらも、僕は二つ返事で引き受けた。女を失って他に熱中することが見つからない僕にとっては、それは好都合な提案だった。僕はもう、同級生たちのカウンセリングはしていなかったし、かといってあの幸せだった日々のように女といつでも一緒にいるわけでもなかったjから、せめてこういう活動の場に自己実現をしようと考えたのだった。
形ばかりの選挙が行なわれ、その結果僕は生徒会長に選出された。これで僕は、パソ部部長と生徒会長との二つの肩書きを持つことになったのだった。
793:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/03(木) 23:48:28.88 ID:wdme9Ea1o
十人前後の生徒会の新役員が集った席上で、僕は生徒会長としてあいさつしたのだけど、視線は幼馴染さんという新入生の書記に奪われたままだったかもしれない。女に突然姿を消され要するに女に黙って振られたに等しい僕は、一年間異性に惹かれることはなかった。女々しいかも知れないけど、異性のことを考えるときには常に女の笑顔が頭に浮かんでいたのだった。
その僕が幼馴染さんを見た時、一瞬目を奪われるほど彼女の姿がまぶしく見えた。まるで、女に好きと言われた時のような戸惑いが僕を襲った。でも、僕はすぐに体制を立て直した。たかが可愛い下級生を見たくらいで動揺するとは情けない。女みたいに内面からも僕を魅了するような女じゃないと、僕は動じないんだ。そう思ってその時の僕は同様を抑えて、先輩らしく新たち人にあいさつしたのだった。
幼馴染さんが生徒会の役員に加わると、何となく男の役員たちが彼女を巡って微妙な駆け引きを繰り広げるようになった。僕は内心不愉快だった。ここは生徒活動を自主的に管理する組織なのに、恋愛とかに現を抜かしていてどうするのだ。僕は中学生の時の自分を棚にあげて憤った。これで幼馴染さんが有頂天になり男たちを操っていたりしたら、僕も断固として男共や幼馴染さんに注意したと思うけど、幼馴染さんは男たちの誘いに全く興味がないようで、むしろ自分を巡るそういう男たちの争いに無邪気に戸惑っているようだった。
794:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/03(木) 23:50:08.36 ID:wdme9Ea1o
幼馴染さんを争っている役員たちの確執に手を焼いた僕は、副会長に相談した。意外なことに、副会長は結構幼馴染さんのことを知っているようだった。
「心配することはないと思うよ」
彼女は言った。「幼馴染さんって、同じ学年の兄君っていう子と付き合ってると思うし」
795:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/03(木) 23:52:01.47 ID:wdme9Ea1o
幼馴染さんは仕事が出来る子だった。最初は目立たなかった彼女だけど、一学期が過ぎる頃には既に生徒会の主要戦力といっていいくらいの存在に成長していた。僕はその頃まだ女との破綻を引き摺っていたから、幼馴染さんがどんなに可愛いとはいえ彼女ことはよく仕事をしてくれている下級生としか認識していなかった。そのまま、僕にとっては何も進展しないままで一年間が過ぎた。僕は三年に進級し、この学校の通例どおり生徒会長からもパソ部の部長から引退する時期となった。
ところがこの年、いろいろと学校の制度改革が断行されたのだった。他校と比べて生徒会や部活の引退時期が早いことなどが、高校を受験する生徒たちには不評だとして、改革の槍玉にあがっていたようだ。当時は進学実績も悪くなかったことから、そういう改革をする余裕があったのかもしれなかった。結局その改革案は学校法人の理事会でも承認され、僕は三年生になってもパソ部の部長と生徒会長を続投することになった。そして三年生の学園祭終了後が、新たな三年生の任期終了とされた。
三年生になった時、僕にも転機が訪れていた。あれほど女に執着し女と別れた後、好きな子ができなかった僕にもようやく気になる女の子ができたのだった。それも、同時に二人も。
796:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[sage]
2012/05/03(木) 23:52:32.34 ID:wdme9Ea1o
今日は以上です
明日また再開予定です
797:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/05/04(金) 00:27:10.11 ID:qj9Tv3vIO
あれ?あれれ?どうなってるんだ?
続きが早く読みたい、、、
1002Res/882.22 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。