886:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/13(日) 23:46:07.99 ID:DZQ2v8yTo
「先輩?」
妹が黙り込んだ僕の方を見て言った。「顔色悪いけど大丈夫?」
僕は妹の柔らかい声で瞬時に自分の役割を思い出した。いろいろ混乱していたけれど、今は妹のケアに専念しないといけない。僕は気を取り直して言った。
「ほら、このURLにmegamiってあるでしょ。このスレは女神板のスレだよ。自分の裸とか際どい下着姿とかをスレで不特定多数の閲覧者に見せることを、女神行為って言うんだ。そして見せる人は女神と呼ばれている・・・・・・乳首は駄目は、そういうリクエストを断ったレスだろうね」
「前にも言ったけど画像は見られなかったの。何かすぐに削除されちゃうみたいで」
「ネットって不特定多数の人が見てるからね。画像をそのままにしておくといろいろ女神にとっては危険なんだよ。だから自衛のためにすぐに画像は削除するんだ。たまたまリアルタイムで遭遇した人だけが画像を見ることができるというわけさ」
「・・・・・・先輩、削除された画像を見ることができるって言ってたよね」
「正確に言うと見ることができる可能性はあるってことだけど」
「その方法を教えてくれる?」
「僕は君に言ったよね?18禁のサイトを下級生に紹介するなら、何でその下級生がそんなにその画像を見たいのか知りたいって」
「・・・・・・それは」
「言いづらいなら僕が聞くよ。君は兄君に過度に依存することから卒業しようとしたそうだけど、兄君に彼女ができるのは許せるわけ?」
「だからそれは言ったでしょ? お姉ちゃんにもうあたしのことは気にしないでって話したって」
「聞いたけど、それは僕の聞きたいことじゃないよ―――幼馴染さんと兄君が付き合い出したとしても、多分それはこれまでの君たち三人の仲良し関係の枠内の変化に過ぎないだろ? ほら、君だって比喩的に言ってたじゃん。兄君と幼馴染さんは君の両親のようだったって。それが現実になるだけでしょう」
「・・・・・・どういう意味?」
「兄君と幼馴染さんが付き合ったとしたら君は辛いかもしれないけど、それでも仲良し三人組でいられることには変わりないわけだ」
「・・・・・・」
「僕が聞きたかったのは幼馴染さん限定ではなくて、その他の女の子とが兄君と付き合うことまで許せるのかってこと」
「・・・・・・お兄ちゃんの恋愛を邪魔する気はないの」
妹は再び涙を流し始めた。これではコンサルやカウンセラー失格だった。でも、ここだけははっきりとさせておかないといけない。僕は敢えて挑発的な言葉を口にした。
「たとえそれが女さんでも?」
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