885:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/13(日) 23:41:59.50 ID:DZQ2v8yTo
「それでこのメールを見てどう思った?」
答えなんてわかりきっていたけど、相談役の口からではなく自分から語らせる方がコンサルティングする上では効果的だったから、僕は作法に従って続けた。
「どうって・・・・・・こんなメールやりとりするくらいだもん。まだ付き合ってないにしても、お互いに十分その気があるとしか思えないよ」
妹が言った。
「そう言えばこのメールに兄君は返信していなかったの?」
「うん。どっちも受けただけで返信してなかった」
「じゃあ次の質問だけど、この二つのメールにはURLが貼ってあるけど、君はそれを踏んだ?」
「踏むって? ああクリックしたってことね。うん、見てみたよ」
「どうだった?」
「最初のメールにあったURLは、このスレッドは過去ログ倉庫に保管されていますとかって出て・・・・・・何かよくわからなかった」
「二つ目のメールのURLはどうだった」
「うん・・・・・モモっていう名前の人がM字とか乳首はだめとかレスしてて」
妹は辛そうだったけど、このあからさまな破廉恥な言葉に僕の方もダメージを受けていた。女は変った性格だったけど性的に奔放というわけはなかったはずだった。それが女神板でM字だの乳首は駄目だの娼婦まがいのレスをしている。正直、女神板のことはよく知っていたのだから、最初に女のメールを見せられた時にこうなることはある程度予想はしていたのだけど、実際にその言葉を妹の口から聞くと僕は再び気分が暗くなっていくのを感じた。
僕と女が付き合っていた頃だって手を繋ぐくらいが精一杯だった。でも性的な面では奥手な僕はそれだけでも十分嬉しかったのだ。逆に女がそれ以上の接触を求めていたら僕は戸惑っていただろう。2ちゃんねる的に言うと僕は典型的な処女厨だったから、僕は手を繋ぐことで満足している女が好きだった。でも、それは僕の勘違いで、女は相手が僕だったから手を繋ぐ以上のことをしようとはしなかったのだとしたら。現に、女は女神行為をしている。そしてあろうことか兄君に自分の女神行為を見るように勧めているのだ。
同じ高校に進んだことを連絡してこなかったことや、僕には手を繋がせただけなのに兄君にはそれ以上に積極的な好意を示している女のことを考えると、中学時代の僕の大切な思い出は全て僕の錯誤だったのかもしれなかった。
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