過去ログ - 女神
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898:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/14(月) 23:13:03.27 ID:+QyIqOOCo
 例によって画像は確認できない。でも女と外野のレスの応酬から女がどんな感じの画像を貼ったのかはだいたい理解できてしまった。VIPのスレと違い兄君はメールで女に指示されたとおり何もレスしていないようだったから、女が自らうpした卑猥な画像を見てどんな感想を抱いたのか
は窺い知ることはできなかった。本当はそこがわかると妹の悩みにも応えやすくなるのだけれど。

 僕はスレを閉じた。多分、女神板を女のコテトリで検索すればこんなものではないくらいに女の愚行の証拠は押さえられるだろう。女がコテトリを自ら白状しているメールがあり、一方でそのコテトリで女が自分の意思で行っていた破廉恥な行為のスレも残っているのだし。

 問題は画像だった。テキストの羅列ではインパクトは薄い。女が晒した画像を押さえなければ決定的な行動は起こせない。僕は今日妹と別れて自宅に戻る時、おぼろげながらこの先すべきことはだいたい見当がついたと思った。それは確かにそのとおりなのだけど、やはり画像そのも
のがあるのとなのとではインパクトが全く違う。それについては僕には心当たりはあった。多分少し検索すればすぐにでも画像を辿れるだろう。

 僕は自室の壁にかかっている時計を見た。既に深夜の一時を越えている。

 その時僕にはもっといい考えが頭に浮かんだ。今、女の画像を見つける必要なんてない。明日、妹と一緒にいるところで、妹の眼の前で女の卑猥な画像を発見し妹に見せればいい。その方が妹も衝撃を受けるだろう。自分の兄が惹かれている女の、誰にでも裸身を見せる娼婦のようなその姿を目の当たりにすれば、妹はきっと落ち込むに違いない。

 そして、その妹を慰めて救い出せるのは今や僕だけなのだった。僕は再び頬に妹の唇の感触を感じた。ビッチの女には社会的制裁を与えよう。妹を傷つけた罪もあるのだし。

 さっき僕が考えていたのは僕の個人的な嫉妬から、兄君に罰を与え結果的に女が巻き込まれてもそれは女の自業自得というものだったけど、今の僕のターゲットは恥知らずな女に変っていた。そして兄君がそれに巻き込まれてもそれは僕の責任ではない。僕はようやく自分がしようとしている行為を正当化する理由を見出したのだった。

 それはかわいそうな妹の心の救済だった。これは決して女にコケにされた僕自身の個人的な復讐劇ではないのだ。

 僕はパソコンの電源を落としてベッドに横になった。いろいろ興奮しているため僕はなかなか寝付けなかった。この時、女と知り合う前の中学時代の僕のような冷静な傾聴者がいて僕をコンサルタントしてくれていたら、この時の自分の行為の動機の利己的な性格を炙りだしてくれていた
かもしれない。でも、もうそんなカウンセラーはその時の僕のそばにはいなかったのだった。


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