910:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/15(火) 23:34:16.77 ID:Bk01SXm7o
目論見どおり放課後の屋上には人気は全くなかった。僕たちは屋上に設置されている古びた石のベンチに並んで腰かけた。寄り添って座っていたわけではないので、僕と妹の間には空間がある。僕はモバイルノートをバッグから取り出して僕と妹の間に置いた。
僕は黙ってノートを起動し、専ブラを立ち上げてブクマしておいたスレを開いた。今日のところは淡々と妹に事実だけを伝えるつもりだった。この先すべきことは見えていたけれど、とにかくまずは客観的なデータを妹に見せることから始めるつもりだった。彼女が動揺したとしてもそれはこの先避けては通れない道だった。僕はまず、妹が見ようとしたけどDAT落ちして見れなかったVIPのスレを開いた。
「女さんの最初のメールに記されていたスレがこれだ。今日は読めるようにしておいたから見てごらん。僕はずっと待っているから時間かけて読んでみて」
「・・・・・・わかった」
妹は緊張した表情でディスプレイに表示されているスレを読み始めた。
『暇だからjk2が制服姿をうpする』)
僕は真剣にスレを読んでいる妹の姿をじっと眺めていた。じっと眺めるに値する容姿の女の子だったし妹はスレに没頭していたから、僕が彼女をどんなに眺めてもそのことに気まずい思いをすることはなかった。でもその時の僕は一年生の美少女を鑑賞していたわけではない。むしろスレを読む彼女の反応を観察しようとしていたのだ。途中妹は画像へのリンクを踏もうと無駄な努力をしていた。
「これって画像見れないの?」
妹はスレの途中で僕の方を見て聞いた。
「どうもアップしてすぐに削除しちゃうみたいだね」
僕は答えた。
「じゃあ顔も見れないし、これが本当に女さんかどうかなんてわかんないじゃん」
「まあ経緯からいって間違いないんだろうけど」
男へのメールの内容とそこに記されたスレがこのスレであることを勘案すると、当然これらの画像には女の姿が写っていたずだった。
「とにかく画像は無視して最後までスレを読んでみたら」
「・・・・・・わかった。先輩の言うとおりにする」
妹は再びディスプレイに目を落として画面をスクロールし始めた。
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