過去ログ - 妹「悪魔を召喚して、お兄さまと恋人になるわ!」
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[saga sage]
2012/03/07(水) 19:15:31.76 ID:myLt3n4DO
放たれたバフォメットの魔力は一陣の風となり、廊下を疾駆する。
それは幾重もの大気を身に纏い、鋼よりも硬い無慈悲なギロチンとなって、立ちふさがる敵を断罪するバフォメットの究極の魔術。
……だった。
妹「てい!」
ハエを払うかのように妹が手首を横に薙ぎ払う。
ボフゥゥン。
バフォメットの究極魔術はたやすく砕かれ、形を失い、そよ風となって消えた。
バフォ「……はい?」
バフォメットは、あんぐりと口を開けたまま固まる。
そこに響く妹の声。
妹「さて、ちゃっちゃっと済ませましょうか」
そう言って妹は廊下を蹴って跳躍。
空中で身をひねり、今度は天井を蹴り飛ばして加速。
空中で正三角形を描く軌道を描き、妹はバフォメットの背後に降り立った。
この間、わずか一秒足らず。
バフォ「え、え?」
妹「切りにくいから寝転がして、と」
妹の足払いが炸裂。
すっ転ぶバフォメット。
バフォ「ぐえっ!?」
妹「アスモちゃん、この子の足を押さえてて」
アスモ「う、うむ」
妹はアスモデウスに指示を出しながら、自身はバフォメットの上にマウントを取って身動きを封じる。
ここにきてバフォメットの頭は状況を理解した。
バフォ「や、やめて! やめてぇぇっ!!」
泣き叫ぶバフォメット。
妹「大丈夫、女の子はいいわよー」
バフォ「お願い! 許してぇぇっ!!」
アスモ「……すまん」
バフォ「堪忍してえぇぇぇーっ!!」
妹「一気に切るのと、ゆっくり切るの、どっちがいい?」
バフォ「どっちもイヤァァーッ!!」
妹のハサミがバフォメットの股間に近づいてくる。
しかし、それを跳ね除ける力はバフォメットに無く、また頼れる者もいなかった。
バフォ「だ、誰か! 誰か助けてえーっ!!」
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