過去ログ - ローラ「某の新たな家庭教師なるぞ」上条「」
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344:ゴミ箱[saga sage]
2012/03/05(月) 01:59:58.68 ID:RXLOTQqb0
   
ローラ「御坂妹さん……で、よろしいのかしら?」

御坂妹「知っていましたかとミサカは少し驚きます」

ローラ「少しわね。確か、御坂美琴のクローン……妹達の一人だったわね」

御坂妹「はい、仰る通りですとミサカは肯定します。
    ミサカの検体番号は10032号、一番古い個体ですとミサカは詳しく説明します」

ローラ「ってことはつまり...」

御坂妹「えぇ。察する通り、ミサカ以前のミサカ達は全て実験により失われましたとミサカははっきりと言います」

ローラ「それは……」


思わず言葉を濁すローラ。

ローラは最大主教と言う立場の上で、今まで多くの事件に介入してきた。
時には部下に首輪をつける為、時には戦力を増やす為、時にはただ利益の為だけに部下に非道な仕打ちをした事もあった。

だが、ローラ自身人が死んでも何も思わないとかそんな人間ではない。
もし隣で悲しむ者がいれば共に悲しみ、もし隣で怒れる者がいればそれを清らかな心で沈め、
もし目の前に大量虐殺者がいれば、それを許すような者ではないのだ。

だからこそローラは言葉に詰まる。
大量に死んだ妹達の内の一人に、どう話しかけていいのかがわからない。


御坂妹「ミサカに気を使っているのですか?ならばその必要はありませんとミサカは断言します」

ローラ「でも……」

御坂妹「消えていったミサカ以前のミサカ達は、もう気に掛ける必要はありません」

ローラ「それはつまり、貴方以前の妹達はどうでも良いという事?」

御坂妹「そうではありません。
    消えていったミサカ達は、もう既に救われましたからミサカは補足します」

ローラ「救われた……?」

御坂妹「はい。ミサカ達は、上条さんに救われたのですとミサカは答えます」


                上条 


今一番ローラの心に引っかかっている者の名前。


ローラ「当麻が……」

御坂妹「ミサカは美琴お姉さまのクローンであり、一万体以上もいる中のたった一つの個体にしかすぎません。
    そんなミサカ達にとって、生きるも死ぬも等価値でしたとミサカは某SFアニメのシ者のセリフを引用します。
    ですが、上条さんはミサカに生きろと言ってくれました」

ローラ「………」

御坂妹「上条さんはミサカだって一人の人間だと、死んで良い筈が無いと言ってくれました。
    上条さんは初めてミサカ達クローンに、生きとろ訴えかけてくれたのですとミサカは興奮気味に説明します」

御坂妹「それが、ミサカ達にとっての救いだったのですとミサカは再度言い放ちます」

御坂妹「上条さんにとって、ミサカ達が幸せになる事が唯一の幸福だと言ってました。
    それが上条さんにとっての幸せならば、ミサカは絶対にこの命を投げたりはしませんとミサカは宣言します」


見た目感情のこもっていない瞳で、しかししっかりと、力強く言う御坂妹。
それには信念のような物を感じられた。


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