過去ログ - ローラ「某の新たな家庭教師なるぞ」上条「」
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393:ゴミ箱[saga sage]
2012/03/16(金) 01:53:54.88 ID:4nn6VYca0
上条「すまねぇ……吹寄」


殴られた吹寄が宙を舞うその瞬間だけ、スローモーションの様にゆっくりと流れる。
そして、地面にたたきつけられたその時。 


                ―――バギン

 
上条「・・・は?」


それは、上条のよく聞きなれた「異能の力を破壊した」時に起きる、独特の破裂音。
それが吹寄の体からした。


上条「なん……で...?」

名無し「やはりな」チャ

上条「!?」


上条はそう意味深な言葉を吐いた名無しの方を見る。
すると、今まさに名無しは吹寄に向かって銃を撃たんとしていた。


上条「っんのぉ――――!!」ダッ

名無し「ふむ」バン


思い切り地面をけり、その勢いのまま倒れていた吹寄を庇う上条。
なんとか吹寄に弾が当たる事は防げたが、代わりに上条は右足の脹脛に一発食らってしまった。


上条「っ痛―――」

名無し「まさかいきなり殴るとは思わなかったよ。わざわざ異能の力では無いと言っておいたのにな。
    保険を掛けておいて正解だった」

上条「どういうことだ!?」

名無し「まず初めに一つ訂正をしよう。彼女の洗脳は科学の力等ではない」

上条「なに?」

名無し「なに、深く考える必要などない。
    至極簡単な事、現行の科学力では人の心を完全に制御するなど不可能なのだよ」

上条「まさかてめぇ、能力を使って……!」

名無し「そうだ。学園都市の中には精神操作系能力者などいくらでもいる。
    別に完全に操れなくとも良い。少し心に方向性を加えるだけでよいのだ。
    それぐらいならば低能力者でも十分できる」

上条「くっ……!」


上条は心の中で舌打ちをしながら自分の右手と気絶している吹寄を交互に見る。


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