過去ログ - ローラ「某の新たな家庭教師なるぞ」上条「」
1- 20
395:ゴミ箱[saga sage]
2012/03/16(金) 01:55:05.65 ID:4nn6VYca0
上条「……?」


それは、たった 0,数秒の世界の事。
偶然天窓から差し込む月明かりが名無しの体を照らし瞬間。

その一瞬、一瞬だが、上条は見た。

名無しの体の各所から、血が滲み出ているのを。

今までは薄暗い中で、しかも名無し自身黒い服を着ていたので分からなかったが、
明るい光に照らされた一瞬だけ、はっきりと分かった。
体中から血がにじみ出ているのを。
それは何処か、土御門が魔術を使ったときの反動にも似ていた。

それを見た上条は、一瞬で思考する。
今までの名無しの言動、攻撃、仕草など、様々な点を。
そうして上条は、ある一つの答えにたどり着く。


今の名無しは「ほぼ行動不能状態である」と。


名無しの今の体の状態を起点にして、一瞬で浮かび上がった名無しの行動の疑問点。

なぜわざわざ接近した上条を吹寄に迎撃させたのか。
なぜ吹寄の洗脳が解けると分かっていて上条の行動を阻止しようとしなかったのか。
なぜ名無しは一歩も動こうとしていないのか。

それら全てを消化した結果であった。

なぜそんな状態に陥っているか等は分からない。
だが、そうと分かればやる事は一つ。


上条「ふん!」ブン

名無し「なに...」


上条は、自分の懐に在った携帯電話を名無しに投げた。


名無し「くっ……!」バン


名無しはそれをキャッチしようとはせず、銃で撃ち落とした。


上条(かかった!!)


それは上条の予想通りの行動であった。

もし体を自由に動かすのが困難な状態ならば、飛んでくるものをキャッチする事は極力避ける筈。
持ち前の銃で打ち落とすだろう、と。

かくして名無しは上条を撃つタイミングを逃し、自ら自分が行動不能だという事を露呈した。

上条はこの絶好の機会を逃す事はしない。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
908Res/596.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice