過去ログ - ローラ「某の新たな家庭教師なるぞ」上条「」
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699:ゴミ箱[saga sage]
2012/05/02(水) 23:21:47.19 ID:h4i+rz2A0

ローラ「それはそうでしょう? そんな物を大事にとっとくと言うのなら――ビリ

ローラ「……え?」


ビリ、ビリリ……と、上条の手にあったそれから、音がする。
それは見るまでも無く、上条がそれを破り捨てていた音であった。


ローラ「と、当麻……そんな簡単に」


正直な話し、ローラも上条のこの行動に戸惑っていた。
まさかなんのためらいもなローラ「それはそうでしょう? そんな物を大事にとっとくと言うのなら――ビリ

ローラく上条がそれを破り捨てるなんて、まったく予測していなかった。


上条「簡単に、きまってんだろ…………」


だが、上条はそれが至極当然と言いたげな風にそれを床に叩き付け、ローラに向かって歩き出した。


ローラ「ちょっと、当麻!」


松葉杖を捨て、自らの足でローラに向かって歩き出す。
だが、現実はそこまで甘くは無い。 当たり前のように、上条の前進は、脆く崩れ去る。


上条「ローラにそんな事言われたら……上条さんにはこうするしか道はないって――――ッ!」


そうして、二歩、三歩と進んだ後、前のめりに倒れそうになるところを、ローラがやさしく抱き支える。


上条「だから……できるなら、もうそんな事は言ってほしくないんだ……」

ローラ「ごめんね、当麻。 でも、大丈夫よ……」


ローラ「私は、絶対に何処へも行かないから」


上条のすがる様な言葉に、聖母の様に、やさしく言い聞かせるように、ローラは言った。


上条「はは……まぁ、俺が絶対に離さないけどな」

ローラ「信頼してます! ふふ♪」


こうして、ようやく再会を果たした二人の長い長い一日は終わりを迎えるのであった。




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