72:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:53:12.18 ID:ZQ8MCvu20
『もうそろそろ、お金が貯まったから、一夏を見に行きたいんだよね。
どんだけおじさんになったかとか。』
「まだまだ、若いさ。シャルの方こそ、おばさんになってない?」
73:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:54:00.19 ID:ZQ8MCvu20
振り向けばそこにシャルが居た。すげぇ美人になってた。
タイトスカートのスーツが似合ってた。一夏は、火をつけ損ねた
煙草をずり落とすと、呆然とシャルを見つめる。シャルは、
74:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:55:08.06 ID:ZQ8MCvu20
今日で終わらせますので、しばしご辛抱をば
75:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:55:43.64 ID:ZQ8MCvu20
潤んだ瞳が目の前に拡がり、唇がふさがった。
「織斑、ちっと会議しつっっ、失礼。」
課長が迎えに来たが、思い切りシャルとキスしているところを見られた。
76:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:56:20.68 ID:ZQ8MCvu20
「今、行きます。」
この声に課長はすんなり引き下がった。シャルの変わり様にまた、
驚いた一夏。シャルに勧められるまま会議室に赴くと、そこには会社の
77:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:57:29.14 ID:ZQ8MCvu20
「デュノア社と倉持は、合弁会社を設立する。ここにいる研究メンバーは、
倉持から合弁に出向する形で参加してもらうことになった。」
よかった。出向とは驚いたが、頸になるわけでも無し、働く場所が少し
78:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:58:02.38 ID:ZQ8MCvu20
「それでは、諸君の上司に当たる合弁会社社長を紹介する。女性だぞ。」
課長に促されて会議室に入ってきたのは、今さっきまで一夏のそばにいた人物。
そう、シャルロット・デュノアその人だった。
79:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:58:50.47 ID:ZQ8MCvu20
会議室に満ちる声は、さっきと変わらない。舞台度胸というか、
女は強いと一夏は思った。椅子に座るちょっとの仕草に、こちらに
手を振る余裕も見せて、こいつだけ何故という同僚目線が背中に
80:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/11(土) 23:59:26.93 ID:ZQ8MCvu20
「お先でーす。」
定時帰りのタイムカードを切ると、そのまま研究開発とは別棟の応接室へ
向かう。比較的広い敷地にある技研の研究所は、郊外に立地して居るとも
81:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/12(日) 00:00:19.74 ID:+1cJHv0t0
小さい女の子に声をかけられた。日本人とは違うブロンドも少し
くすんだ毛色に夕日が当たってすごくきれいだ。しかし、ここは研究所。
しかも私有地とあっては、このような小さな子は明らかに場違いだ。
82:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/12(日) 00:01:48.00 ID:+1cJHv0t0
【応接室】
その小さな女の子の指さす場所は、一夏の目的地と合致した。
そして、心当たり。その女の子を見て、何となく、いや、間違いないな
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