10:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:14:47.50 ID:A45p+aH70
「さて……こいつらを起こさなきゃいけねぇな」
「え……?」
愛寡の顔から、笑顔が消えた。
「今日はもう遅い。俺らは帰るわ。お前も、暗くならねぇうちにちゃんと戻れ」
「待って、もう少し」
話が、したかった。
聞いてもらいたかった。
認めてくれるのではなく。
ただ、ただひたすらに。
愛寡は、怒ってもらいたかった。
ふざけるなといってもらいたかった。
死ね、と恫喝してもらいたかった。
そう……彼女は。
ただ、ただひたすらに。
謝りたかった。
謝って、許してもらいたかった。
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