140:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 20:05:08.04 ID:vAi26PND0
「…………」
「私の初めての人だもの。それくらいじゃなきゃダメよ」
サラリと言い放って、そして彼女はもう一度くしゅんとくしゃみをした。
「…………」
「もどろ」
そう言って、隣の彼の袖を引く。
「あ……ああ」
「明日、またね」
戸惑ったように視線を泳がせている彼に笑いかける。それは、彼女が産まれて初めて他人に見せた、『安心』の笑みだった。
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。