158:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 20:17:11.39 ID:vAi26PND0
腹を抱えて、カランはやっとの思いで言葉を搾り出していた。その手は、腹に近いポケットに入れてあったゼマルディの花を掴み、握り潰さんばかりに力を込めていた。
「ごめんなさい……許してください……痛いのは嫌……痛いのはやめてください……」
「ねぇ何か言ってるよ?」
「聞こえないよねぇ」
一人が尻に蹴りを入れると、もう一人が肩を踏みつける。
三人がかりのリンチだった。
しかし、器用に顔や腕……外気に触れてすぐ人目につくようなところは外している。骨も折れたり、深刻な怪我を与えないようにしているのがかえって痛みを増幅させていた。
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