216:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/11(土) 19:07:25.18 ID:87ru5DuQ0
ゼマルディは途方に暮れたように頭を抑え、そして息をついた。
「そ、そっか。悪かったな……ほんじゃ俺ぁ戻るよ」
「やだよ」
はっきりとそう呟いて、カランは彼に背を向けて横になったまま続けた。
「……ここにいてよ……」
「あ……ああ。お前が言うなら……いいけどさ……」
横目でチラチラとルケンの花を見ている。冷や汗を流し、顔面は真っ青だ。それは確かに、ゼマルディは心底からその『花』を恐怖しているというサインに他ならなかった。
部屋の隅から動こうとしない彼に異変を感じたのか、カランは寝返りをうってゼマルディの方を向くと、すがりつくような目で彼を見た。
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