過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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240:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/11(土) 19:21:01.78 ID:87ru5DuQ0
――待ち伏せ。

その単語が頭に浮かび上がるのと、自分の体に投げ鎖――黒い一族の刑仕官が使用する、主に龍を捕縛するための道具が思い衝撃と共に捲きついたのは、殆ど同時のことだった。
鎖の先端には重さ一キロほどの分銅が取り付けられている。鎖が捲きつききると、それの錘に体のいたるところを殴りつけられ、溜まらず肺の中から息を吐き出す。
失策だった。
まさか、跳ぶ着地点をこうも正確に詠まれているとは夢にも思わなかった。空間の繋ぎ目から出てきた瞬間に狙い撃ちをされたのだ。
投げられた分銅鎖は、合計で九本。四方八方とは、まさにこのことだった。ゼマルディを中心にして、円形を描くように三角形に頭が尖った覆面を被り、赤いマントを羽織った黒い一族の刑仕官達が、覆面に空いた穴から感情を覗かせない鈍い眼光を発している。


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