304:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:20:46.04 ID:3SORN3Q00
濁った左目でカランを一瞥し。水道を回して茶色く濁った水でリンゴを洗う。それをふきんで丹念に拭いてから、彼はベッドに近づき、妻の手にそれを握らせた。
「ほら」
「何、これ?」
「いいから食え。そのままかじればいいよ」
「分かった」
頷いて少女は、まるでネズミのように小さくリンゴに歯を立てた。そしてゆっくりと噛みながらゼマルディの方を向いて、笑った。
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