635:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/21(火) 16:57:29.80 ID:mkVHEDB80
普通であれば、当たった瞬間に蒸発してしまうような、
高密度の熱線を受け、しかし燐はひるむことなく右手を突き出した。
ドパンッ! ドパンッ! と鈍い音がして、
まるで水鉄砲を防いだかのように、周囲に熱線が飛び散る。
エンドゥラハンは、無人なのか首を何回か回転させた後、
キャタピラを回転させ、高速で燐達のほうに突き進んできた。
踏み潰すつもりだ。
里が、存在しない頬を青くする。
燐は強く歯を噛み締めていたが、右手を突き出そうとして……失敗した。
ガハッ、と勢いよく息を吐き出し、
喘息の発作のように何度もえづきはじめる。
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