758:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:05:54.58 ID:o2andqOr0
彗星が通過した場所が、綺麗に円形に消滅していた。
生き残った魔法使い達もバイクから投げ出され、
地面に転がっている。
759:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:06:25.87 ID:o2andqOr0
*
――ナンダ?
何が起こった。
760:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:06:59.08 ID:o2andqOr0
体中から鱗が生え、まるでトカゲのようだ。
そこで初めて、マルディは自分が「変身」していることを自覚した。
――何故?
761:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:07:29.80 ID:o2andqOr0
懐かしいにおいがしたからだった。
(カラン……?)
紛れもない、妻のにおい。
762:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:08:04.49 ID:o2andqOr0
しかし、その直後に臭ってきた猛烈な腐臭に、
マルディは思わずその場から後ずさった。
これは……。
知っている。
763:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:08:50.97 ID:o2andqOr0
そこまで考え、マルディの目の前に血まみれで転がる、
ボロ雑巾のような妻の姿がフラッシュバックした。
「アアアアアアアアアアアアアアア!」
764:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:09:23.03 ID:o2andqOr0
奇妙な音がして、右腕がひしゃげて吹き飛んだ。
そのままの勢いで建物を貫いて、
マルディは左手を前に突き出した。
765:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:10:01.03 ID:o2andqOr0
迂闊。
その単語が頭に浮かぶよりも早く。
マルディは、凄まじい力に殴りつけられ、
766:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:10:35.08 ID:o2andqOr0
まずい。
何だか分からないが、アレはまずい。
吹き飛ばされながら、マルディは本能的な部分でその事実だけを確認した。
767:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:11:03.79 ID:o2andqOr0
白い球体が触れた場所は、一瞬で粉になり散っていく。
反射をする空間を、別の力で球体にして留めているのだ。
いわば、反物質の塊。
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