764:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:09:23.03 ID:o2andqOr0
奇妙な音がして、右腕がひしゃげて吹き飛んだ。
そのままの勢いで建物を貫いて、
マルディは左手を前に突き出した。
765:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:10:01.03 ID:o2andqOr0
迂闊。
その単語が頭に浮かぶよりも早く。
マルディは、凄まじい力に殴りつけられ、
766:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:10:35.08 ID:o2andqOr0
まずい。
何だか分からないが、アレはまずい。
吹き飛ばされながら、マルディは本能的な部分でその事実だけを確認した。
767:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:11:03.79 ID:o2andqOr0
白い球体が触れた場所は、一瞬で粉になり散っていく。
反射をする空間を、別の力で球体にして留めているのだ。
いわば、反物質の塊。
768:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:11:37.61 ID:o2andqOr0
それで空中で軌道を変え、高速で吹き飛んできた球体を避ける。
そのまま、彼は一直線に落下して、白いトカゲ人間に肉薄した。
「ガアアアアアア!」
769:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/24(金) 16:13:33.57 ID:o2andqOr0
お疲れ様でした。次回の更新に続かせていただきます。
ご質問やご意見などがございましたら、遠慮なさらずどんどんいただけると嬉しいです。
毎回のWikiの更新も、ありがとうございます。
770:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 21:49:57.89 ID:bDf9OSPn0
こんばんは。
毎回のご支援などありがとうございます。
20話を投稿させていただきます。
771:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 21:53:29.22 ID:bDf9OSPn0
20 イケニエ
悪魔の提案を呑むしかなかった。
おびえた顔をしている沢山の子供たちを見回し、
772:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 21:54:15.94 ID:bDf9OSPn0
BMZ抗体というらしかった。
その特殊な抗生物質を血中に持つ人間。
奴らは――「エリクシア」は、それを探していた。
773:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 21:54:53.32 ID:bDf9OSPn0
少女は、地下街で沢山の孤児を世話していた。
ある日、エリクシアの科学者が現れて言った。
彼女が、検体になるか。
774:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/25(土) 21:55:25.59 ID:bDf9OSPn0
*
分娩台のようなものに磔にされ、
全裸に剥かれた少女はか細く息をしていた。
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