862:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:45:00.45 ID:pOQ9sNVj0
また、違うビルの屋上に別のライフルを持った硲が立っていた。
「随分といい従者を持ってる。羨ましいな」
ライフルを投げ捨てて、彼は笑った。
「まぁ、持ってきたのは一丁だけとは、一言も言ってないけどな。
すまん。安心させたかな? それよりも……いいなそれ」
指を伸ばして、猫背の姿勢のまま硲は燐を指さした。
「くれよ。ああ、僕は謙虚だからお下がりでいい」
裂けるのではないか、と思うくらいに口を広げて、硲は笑った。
「死んだ後でいいからさ」
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