903:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:43:59.62 ID:ur+gV4mt0
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「何でだよ……死んだら……死んだら
意味ないだろ。死んだら全部終わりだろ……」
呪詛のように同じ言葉を呟きながら、
泉は妹の亡骸を抱いていた。
「何でだよ……置いていくなよ……
俺達、ずっと一緒に行けるって
約束してたじゃないか……」
「大兄サン、もウ……」
功刀が背後で口を開きかける。
それを、両目から大粒の涙を流しながら、
更紗が手で止めた。
その脇では愛寡が泣き崩れている。
廃墟の壁に寄りかかって、津雪が強く歯を噛む。
その隣では、魔力が切れた美並が、
地面に横になっていた。
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