908:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:47:18.92 ID:ur+gV4mt0
「やめい功刀……今は、そういう時ではない」
更紗が手で顔をぬぐって、
地面に転がっている涙の亡骸に近づく。
そして、彼女を地面にそっと寝かせて、
胸に手を置かせた。
「何だよ……お前ら……」
硲はくぐもった声を発して、
自分を見るハイエイト達の視線から
逃れるように、力なくもがいた。
美並までもが、見えない目を彼に向けていた。
「何だよ……僕は悪くない……悪くないよ。
ちょっと……ちょっと細工しただけじゃないか
……悪いのはあいつ、あいつだろ!」
泉を指差して、硲は血反吐を吐き散らすほどの
勢いで怒鳴った。
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