過去ログ - ハルヒ「神の右席へ」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga]
2012/02/11(土) 11:32:43.96 ID:GqBTWdje0

「神は全てを知っています。あとは最後の審判で」


 轟!! と先端から炎が噴き出した。火先はあっという間に男を飲み込み、勢いを保っ
たまま玄関から中に入り、部屋中を蹂躙する。


「うーん」

 耐え切れなくなったようにレンガが音を立てて崩れ落ちても、少女は特に表情を変えな
かった。

「やっぱ所詮はレプリカって感じなのよねー。多分こんなもんじゃないと思うのよ、『破
滅の枝(レーヴァテイン)』って。ねえ、あんたもそう思うわよね、‘土御門’」

 そう言って、少女は勢いよく振り向いた。
 そこに立っていたのは金髪グラサンの大男。意外にも顔立ちは幼い。齢は、少女と同じ
くらいだろうか。

「やっぱリチャードを脅して本物を手に入れようかしら。こんな出力じゃステイルにも劣
るんじゃない?」

 土御門と呼ばれた少年は少し苦笑いをして、

「一応アイツは既存のルーン二四文字を完全に解析して、加えて新たに文字を六つも生み
出した天才なんだがにゃー」

「それは何度も聞いた。でもそれが何よ? そんなの『あたし達』の間じゃ何の自慢にも
ならないじゃない」

 たった今人を殺したばかりだというのに、少女の声は驚くほどあっけからんとしている。
『破滅の枝』をプラプラと上下させながら、彼女は呆れたように言った。



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