過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/02/18(土) 04:24:30.97 ID:pWDs8SQR0
「どうしたのですか? 汗びっしょりじゃあございませんか」


七実はそう慌てて裾から手拭いを取り出し、布束の額の汗を拭いた。関係ないが、七実と布束の身長差は20cm以上離れているので、七実は少し背伸びしている。

その時、布束は気づいた。七実の頬から首にに、紅い返り血がベットリとついていたことに。


「――――――――――――ッッ!!」


布束は目を見張る。その表情を取ってからか七実は頬に手を触れた。


「なんでしょうか布束さん、私の顔に何かついているので………ああ、申し訳ございません。見っとも無い物を見せてしまいました」


と恥ずかしそうに手拭いで自分の顔を上品に拭き取る七実。

返り血を拭き取り、肌を綺麗な雪の白色に戻した七実は、代わりに真っ赤に染まってしまった手拭いを畳んで袖に仕舞おうとしたが、血の汚れは洗濯しても落ちないと思いだし、残念そうな顔をした。


「ああ、この手拭い結構気に入ってたのに……」


七実は『まぁ雑巾にすればいいわよね』と呟いて袖にしまった。


「さて、さくさくと進みましょうか。布束さん」


ぽんっと七実は布束の肩を掴んだ。その時、やっと布束を縛っていた呪縛が解き放たれた。


「………ハッ、あ、ええ」

「でもまぁ、……もう遅いようですね、囲まれたようです」


ガシャガシャガシャ………と何人かの兵たちが集まっているだろう音が、自分たちがいる廊下の双方から聞こえた。

もう、逃げ場わない。


「どうするの?」


布束は一応、聞いてみる。だが、帰ってくるだろう回答は一つしかない。

七実は当然のように、こう返した。


「もちろん、皆殺しです」







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