過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/02/15(金) 20:55:33.20 ID:WQVl3/1X0
「おはよう、七花」

「あ、ああ、おはよう姉ちゃん。…………じゃなくて!」

「あれ、気付かなかったんですか? てっきりスルーしてるのかと思ってました」

「いや、飯に目を奪われていて……。なんでいるんだよ姉ちゃん」

「あら、姉が弟の容態を気にしてやってきて悪いかしら」


と七実は答える。そして、七実の隣には―――。


「おはようございます。あなたが鑢七花さんで、いいかしら? oh,このお茶、美味しいわね」


見知らぬ少女が座って、同じように茶を啜っていた。


「布束砥信ですよ。あなたのお姉さんに助けられて、一緒に行動をしています」

「…………あ、よろしく…」


女子高生なのだろうか制服を着ていて、それに似合わぬ白衣を纏っている、ぎょろぎょろした目が特徴的な少女だった。

印象で言うなら、地味で陰湿な感じがする。後ろにいる笹斑とは全く正反対の人種だ。


七実は湯呑を口から離して一息ついて、


「―――その様子だと、大丈夫そうね。結構よ。私とあなたの戦いだけど、もしあなたが大きな怪我を負っていたらと思って心配だったのよ」

「あ、うん……ありがとう」

「もし、今後何か体に異変があったら、私か蛙のお医者様の所にいきなさい」

「うん。わかった…」

「ならいいわ」

「………」

「………」

「…………………」

「…………………」


―――き、気まずいっ!


一昨日の今日である。すぐに『よっ、昨日はどうだった? 怪我とはない?』みたいに気安く話しかけれるかっ!!

そもそも、自分は七実に敗けた。敗者が気安く勝者に語り掛けれるか!!


「―――って、難しい事を考えているのでしょうけど。いいわよ、そんなに固まらなくても。私たちは家族なんだから」


と、七実は微笑んだ。

その顔を見て、七花も笑う。


「ああ、そうだったな」

「ほら、冷めないうちに食べちゃいなさい」

「おう、いただきます!」


朝餉はとても美味であった。それを十分に堪能した後、笹斑に出された茶を啜りながら食後の一息も堪能する。



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