過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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[sage saga]
2013/04/02(火) 03:35:18.81 ID:2lbVeYvl0
「さて、一つ、訊きたい事があるのでござるが………」
男の姿はやはり、女の様なものだった。
服装は男物で統一されているのだが、彼の容姿は女と見違えるほどに美しかった。女は勿論、男も心を撃ち抜かれそうな美貌が、こちらを見ている。
なぜか心臓の鼓動が強くなった。
服装は、日本の江戸時代の着物を模した格好で、彼によく似あっていた。
彼を象徴するカラーは白。白髪と白い肌が美しく、着物はほぼ全身白。青と黒の帯と茶色の家地と花の形をした髪飾りと首輪をしていた。
江戸時代の人々からすると傾奇者と呼ばれそうだが、そこはそこ。大層に似合っているのは間違いないし、相当女子から好かされていたのだろう。
実際、こうして自分が見ていても惚れ惚れする程の美貌なのだから。
「…………………」
「もし……もし……」
「…………………」
「もし…もし……。……………もしっ」
「…………………」
「もし!」
「あ、あ、はい!」
「何を呆けておられるのでござるか。拙者、貴女様に一つ聞きたい事があるでござる」
「はい、何でしょうか」
「その前に、いい加減その刀を下してもらえないだろうか。そう身構えられては、気が滅入ってしまう。こっちは全くの丸腰名である故」
「あ、ああ、すいません」
神裂はすぐに七天七刀をテーブルに立て掛けた。
「ありがとうございます。まず、いきなり現れ、仰々しい態度をとった事に感謝したい」
「いえ、敵意のない人間に刃を向ける方が無礼と言うもの。あなたにその気がない事がわかったのだから、争う理由がありません。ですが、流石にいきなり爆発と共に現れると言うのにはビックリしました」
「これは失敬。なにぶん、拙者にも何が何やらわからぬ状況にて。――――さて、やっと質問が出来るのでござるが、よろしいか」
「はい」
その返事に安心した男は、同時に非常に困った顔をしながら、こう訊いてきた。
「ここはどこでござるか……」
「必要悪の教会女子寮ですが……」
これが、神裂火織がとある異世界の剣豪との出会いである。
そう、その男こそ、鑢七花最大の好敵手の一人にして、最優の剣士。鑢七花と奇策士とがめに敗れるまで、日本最強の名を思う存分轟かせた美貌の剣士。
その名こそ―――――錆白兵である。
錆白兵「ここはどこでござるか……」神裂火織「必要悪の教会女子寮ですが……」
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