過去ログ - おっさんがハッピーシンセサイザーを踊るまでに至る長い経緯(勝手な妄想)
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2012/02/20(月) 23:53:01.34 ID:tqalGdHs0
「神海さんはまだ編入してから2月足らずですが、成績には目を見張るものがあります。学校での生活態度も素晴らしいといって良いでしょう」
それはそうだろうな、クラスで一番の点数と言っていたし恭子の性格からしてもまず粗相はしまい。
「このまま順調に学力を伸ばしていけば相当なレベルの大学に入れる事と思います」
そして先生は少し言いづらそうに、
「その、神海さんと渡辺さんとはいささか特殊だと存じておりますが、進学希望など」
先生が言い終わる前に恭子は言葉を被せるように言う。
「吉沢先生!そういうのは、まだ、私は!」
先生は一度目を瞑り、再び恭子の方を見て話し出す。
「確かに1年の今すぐに決める必要はないでしょう、しかし、いずれは必ず答えを出さなければいけない問題でしょう」
そして、視線を俺に移し、俺に進学させる意思があるかどうか聞いておきたいのです、と。
「おじさん、私、大丈夫ですから、大丈夫ですから」
隣で慌てて言っている恭子に俺は振り向かず、ただ前を向き先生に答えた。
「・・・・・恭子が行きたいと言えば」
こういう話になる事は予想してなかったわけでもない。
きっと二人が気にしているのは大学費用のことだろうから、正直言えばどうでもいい。
それくらいの金は何とでもなるし、それぐらいの恩を師匠からは受けていた。
でも、進学を決めるのは恭子であって、俺じゃない。
俺は改めて恭子のを向く。
「今の恭子は望めばなんだって出来る。間に誰かに迷惑を掛けるとか、そういう風に思っていたら、何も出来ない」
「俺が、気にせず大学に行けよって言うのは簡単だけど・・・いや、それが多分本音なんだけど、でも、何をするのも恭子がどうしたいか自分自身で決めた事であって欲しい」
そう言うと恭子は肩を落とし、俯むく。
「・・・・・私、その、わかりません、わからないんです」
恭子はきっと色々な気持ちが混ざり合って、叔母の家での事や、これからの事とかもごちゃごちゃになって、わからないんだろう。解れないんだろう。
そんな姿を見て先生は優しく微笑み、
「先生が先走りすぎましたね、神海さん。これから時間を掛けてゆっくり考えて行きましょう」
そう言うと先生は少し顔つきが変わる。
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