過去ログ - おっさんがハッピーシンセサイザーを踊るまでに至る長い経緯(勝手な妄想)
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25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2012/02/20(月) 23:53:47.46 ID:tqalGdHs0
「そういえば、渡辺さん。神海さんは随分クラスに男子に人気があるようですけど、保護者としては気が気で無いんじゃありませんか?」

なぬ、聞き捨てならねぇ。つか、この先生結構真面目なだけじゃないんだな。

「なんとっ、そうなのか恭子?」

俯いていた恭子はパッと顔を上げ、

「そんな事、全然無いです、吉沢先生も変なこと言わないで下さい!」

「あら、そうかしら?嘘はついていないと思いますけれど、彼氏とか出来るのも時間の問題かもしれませんよ、そうなったらどうします、渡辺さん?」

更にあたふた恭子を尻目に、ちょっと子悪魔的な顔になる先生。

「それは、アレですよ。食卓のテーブルがちゃぶ台に変わりますね」

先生は、ははん、と理解した様子で答えてくれる。

「ひっくり返して、そんなの許さんぞ!って奴ですか?」

「いやいや、本人の自由を妨げはしません、ただただ、俺個人の無言の訴えを必死に伝える事のみですよー」

すると、先生はあははははと目尻に少し涙を浮かべ笑い出した。

「っっ・・・・はぁ、失礼しました。渡辺さんはとても面白い方ですね。神海さん、保護者の方が本当に素敵な方で先生安心しました」

安心した。そういうことか、きっと不意に出てしまった言葉だろうが、この先生は恭子の事以上に俺自身の存在を心配していたんだ。
確かにそうだろう、何の繋がりも持たない恭子を引き取った男性、何か疑いたくもなるもんさ。
それにしても、親友に、先生。恭子は本当にいい人たちに巡り合えている。
今はまだわずかだけれど、この先もきっとたくさんの素敵な出会いがあるだろうよ。
面談も終わり恭子の自転車を乗せたゲンちゃんで帰りながら、そんな風に思った。

あ、姫ちゃんって呼ぶのわすれてた。



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