過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」
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53:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 22:11:20.50 ID:WO2eriwB0
見回しただけでも二百……三百。
気がおかしくなりそうな非現実の光景に囲まれ、絆は頭を一回、軽く下げた。
電源がついたモニターには砂画面のままのものもあったが、
半分以上に人間の顔が映し出されていた。
画像通信のようにそれらは思い思いに動いている。
そのうちの一つ、白髪を短く刈り込んだ老人が移っているモニターが赤く明滅した。
そしてそこからしわがれた声が流れ出す。
『エフェッサー第七課、ナンバー九十、絆か。遅かったではないか』
「申し訳ありません。バーリェの調整に少々時間を有しておりました」
『よい。西アンシェラン地区に出現した死星獣、
コード七十七撃破の報は既に入っておる。
我々は貴殿の働きを非常に高く評価しているが故、そのようにかしこまる必要はない』
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