過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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134:1[saga]
2012/03/31(土) 00:20:25.94 ID:sK8uAICK0
二人の仮面ライダーが結界に突入する。
様々なお菓子で彩られたその内部を見て、ジョーカーこと翔太郎は呻いた。

「翔太郎さん、この結界知ってるんですか?」

「ああ……気ィ引き締めろよ映司。ここの魔女は厄介だぜ」

お菓子の魔女。
伸縮自在の身体を使った不意打ちは、単純ながら圧倒的な力を誇る。
前回の戦いでも、咄嗟にメタルを使っていなければ恐らくWの左腕は噛み千切られていただろう。
そして怪人と化した魔女は基本的に使い魔を持たず――こちらを見つけ次第、直接攻撃を仕掛けてくる。

「か……っ」

声を出すことすらできず肺の空気が根こそぎ吐き出される。
一通り魔女の特徴を伝え終わり結界内を進んでいたところ、ジョーカーは一瞬で弾き飛ばされた。
黒い蛇のようなその身体の随所に星の輝きが見られる――シャルロッテ・ゾディアーツの突進によって。

「しょ、翔太郎さん!」

バッタレッグの脚力による跳躍で続く突進を避け、OOOはジョーカーに駆け寄る。
幸い喰らった攻撃は噛みつきでなく突進であったので、ダメージこそ大きいものの目立った外傷はない。
続いて魔女の姿を確認する。口は開いていない……というか、口が見当たらない。
お菓子の魔女の能力のうち、伸縮自在の身体による突進能力に特化して怪人化させられたようだ。
それはつまり、財団Xによる魔女の改造が、相当高いレベルに達しているということである。

「くぅ……この魔女は、使い魔までまとめて全部倒したはずだってのによ……」

ちなみに今回現れた怪人は、お菓子の魔女の結界最奥において魔女の相手をしている女装した使い魔が成長し、
魔女となったところを財団Xに捕えられゾディアーツへと改造されたものであるが、それを翔太郎が知る由もない。

「ともかく、あのスピードは厄介ですね……」

「ああ。俺が囮になるから、映司が魔女を叩いてくれ」

「大丈夫ですか? あいつの攻撃は相当強いですが……」

「適材適所だ。俺にはあいつを倒し切るだけのパワーがないからな」

「……分かりました!」

OOOはメダルを入れ替え、スピード自慢のラトラーターコンボへと姿を変える。
ジョーカーは再び魔女の眼前に躍り出て、誘うように手を振って挑発。
魔女はその挑発に乗り、またもジョーカーに向かって突進してきた。

「さぁ、頼むぜフィリップ……力を貸してくれ!」

ジョーカーはそう言って、三本のガイアメモリを取り出した。
その色は――涼やかに輝く緑と、燃える炎のような赤と、幻想的な黄色。
緑のものを手にとって、ジョーカーは駆け出す。

――【CYCLONE!! MAXIMUM-DRIVE!!】


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