過去ログ - 魔法少女×仮面ライダー まどか&W SS大戦GIGA MAX
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(長屋)
[saga]
2012/04/25(水) 21:26:07.64 ID:EjUQKev90
想像以上だ。
仁美は流石に笑うしかなかった。
(なんですのこの人達、見事なまでに思考がシンクロしていますわ……)
これじゃあ、自分の入る隙なんてありはしないじゃないですか。
上条君のほうはそういう目でさやかさんを見ているわけではないようですけれど……
多分、それで私が上条君の『恋人』になったとしても、上条君にとっての優先度は『幼馴染で親友』のさやかさんを越えられない。
どうにも、そんな気がします。……そんなの、こっちから願い下げですわ。
「わっ、笑うなんて酷いじゃないか! そりゃ僕が全面的に悪いけど、一応真剣に……」
「上条君。さやかさんも似たようなことを仰っていましたよ」
「へ?」
「上条君を傷つけて、嫌われちゃった……って。本当、幼馴染だけあって似た者同士なんですね」
「僕が、さやかを……? そんな、謝らなきゃならないのはこっちなのに」
「それは、さやかさんに言ってあげてくださいな」
「うっ。そりゃ、そうだけど……」
「ふふっ。これ、本当はさやかさんに言おうと思ってたことなんですけど……上条君」
「あなたの、本当の気持ちと向き合ってくださいな。それが貴方に振られた女の、最後の望みです」
「……そう、だね」
自分が情けない。
悪いことをしてしまったら、ちゃんと謝ればいい。償えばいい。
逆に言えば、謝らなきゃならないし、償わなければいけない。
志筑さんにこうして背中を押してもらうまで、こんな簡単なことに気付けなかったなんて。
そして、さやかとの友情が一度の喧嘩なんかで壊れるものじゃないと知っていたのに、嫌われたのだと勘違いしたことにも反省。
いつだって二言目にはバイオリンの話が出て、バイオリンのレッスンのために遊びの約束をすっぽかすような僕を、
さやかは今まで見捨てないでいてくれたのにね。志筑さんと別れたら、すぐにさやかに電話を掛けよう。八つ当たりしてしまったことを謝るんだ。
「ありがとう、志筑さん。謝る勇気、出たみたいだ。すぐにさやかに電話をかけてみるよ」
「……それは良かった。それでは、私はこの辺で失礼しますわ」
志筑さんを見送ってから(男の子として送ってあげなきゃいけない気もするけど、杖を突いていてはかえって迷惑だろう)、
すぐに携帯電話で見慣れた番号をプッシュする。
僕のしてしまったことは取り返しのつかないことだ。それでも、さやかには謝っておきたい。
……中々出ない。普段のさやかはすぐに出てくれるけど……実は、本当に嫌われていたのかな?
そんなことは有り得ないと分かってはいても、無機質な電子音声を聞くと否応なしにそう思わされてしまった。
――ただいま、電話に出ることができません。電源が切られているか、電波の届かないところに――
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