過去ログ - 憂「ロボットの見る夢」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/02/22(水) 19:04:14.27 ID:qLrKhwQ9o



しかし、彼女にも『心』があった。


いつからあったのかはわからない。
最初からあったのかもしれないし、いつの間か芽生えていたものなのかもしれない。

もっとも、知識を吸収し、知恵を搾り出し、言葉を操り、自分で考えて生きる彼女に感情が芽生えないはずがない。
なにはともあれ、これは偶然ではなく必然だった。彼女がそれを拒むどころか存在に戸惑う理由すらないほどに必然だった。


そうして必然としてそこに在った心は、少女に様々な『感情』を抱かせる。様々なことに気づかせる。


透き通ったような空が輝いて見えること。

音を立てて吹き抜ける風が心地よいこと。

太陽も月も、眩しく光る素敵な存在であること。

朝、昼、夕方、夜。それぞれが美しく、ただそこに在ること。


自分以外誰もいないこの世界は、とても綺麗であること。




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