過去ログ - 憂「ロボットの見る夢」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]
2012/02/22(水) 19:05:34.54 ID:qLrKhwQ9o


自分以外誰もいないということ。

自分が一人ぼっちであること。

この世界はつまらないこと。

こんな生活、続けてもここで止めても同じじゃないか、ということ。


……自分が、こんな生活に『飽きて』きているということ。



一人で何でもこなす彼女とはいえ、挫折や苦難に完全に無縁だったというわけではない。
しかし、その程度のものならいずれ乗り越えた。それだけの技術と知識を持っていた。

それでも、彼女の持ち得る全てをもってしても怠屈を越える事は出来なかった。

次第に、彼女の心は憂鬱に、物憂げな心に支配されていく。


何でも出来るはずの自分が、倦怠感に、倦んでいく心に打ち勝てない。


何でも出来る彼女でも、『心』だけはどうにも出来ない。
たとえそれが誰よりも身近な自分の物であっても。


自分にも出来ないことがあると知った彼女は、自分に出来ていたことを捨て、多くの物を犠牲にして、それを可能にする方法を探し始めた。捜し求めた。

皮肉にも、その時の彼女は今までのどの時よりも生き生きとしていた。





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