61:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]
2012/03/03(土) 21:19:58.61 ID:1pWf3JI30
>>60 訂正。改変前をコピーしてた
布束は走っていた。
走りながら、薄く笑う。
自分なんか見捨てて、打ち止めと二人で逃げ切れば、もうそれでよかったのに。
打ち止めを助けるのは、ほかの研究者でもよかったはずなのに。
甘い、と思う。
それ以上に、優しい、と思う。
優しくて甘い彼女に、自分はあの時からずっと憧れていた。
『私がまいた種だもの。自分の手で片をつけるわ』
あんなふうに、一人で抱え込んでいる彼女に、もう何も背負わせたくないと思った。
だから布束は走る。
精一杯、走る!!
――と、
「―――――、?」
耐え難い痛みが、左足を襲った
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