過去ログ - 欝な僕と陽気な君と
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14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県)
2012/02/26(日) 02:58:23.03 ID:0NU+SH9ao
次の日、夜中頃だった。

携帯に着信が有った

「もしもし」

紛れも無い、彼女からの電話だった

「もしもし」

やっぱり驚いて、僕は言葉を返せなくて

「もしもし」

彼女のもしもしは、3回続いた。

「ああ、えっと、はい。」

適切な返しが思いつかず、とりあえずな返事をした

「昨日来てくれたんだよね。ごめんね出られなくて」

「いや」

いいんだ、と言おうとして。いいんだなんて言える立場じゃない事を思い出して

「こっちこそ、本当にごめん」

謝罪に、謝罪を返した。

「え? なんで謝るの?」

いつも通りの、僕の知ってる彼女の笑い声が聞こえた。

「―――ねぇ」

「ん、何?」

「明日、僕と話をしないか」

「話」

「そう、話だ。随分ご無沙汰だったから、話がしたくなって」

「―――電話で話しなら出来るじゃない」

「電話じゃダメなんだ。直接じゃないと」

「―――――――」

いっときの沈黙の後

「わかった」

返事が、帰ってきた。

正直予想外で、正直、嬉しかった。


逢う時間と、場所を指定して、僕らは電話を切った。





この電話が、最後の電話だというのは後から気づいたことだった。


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