過去ログ - ほむら「思い出せない…私は何者だ?」
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855:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga]
2012/03/28(水) 21:53:00.07 ID:vYwpCx2u0

魔力を左手に込める。

治療術。私は得意ではないが、ある程度はできる。


ほむら『マミ、治療を試している』

マミ『ええ、続けてみて』


包帯越しに伝わる体温は正常。しかし、握手の体裁があるというのに、握力は全く感じない。


恭介「?」

ほむら『無理だな、魔力を込めてみたが、回復した様子はなさそうだ』

マミ『……そう…私が治したらどうかしら』

ほむら『根本的に単なる治療術とは趣が違うようだ、神経、腱……私も詳しくはないが、重要な部分でダメージを負っているようだね』

マミ『そっか……うん、わかったわ、美樹さんにも伝えておくわ』

ほむら『病室に入らないのか』

マミ『うん……美樹さん、やっぱりまだ決心がつかないって』


恭介「いつまで握っている気だい」

ほむら「おっと、失礼」


彼の手を離す。腕は、力なくベッドの毛布の上に落ちた。


恭介「わざわざ来てくれてありがとう……でも、もう帰ってくれないか」

ほむら「ああ、言われなくてもそうするよ」

恭介「……」


腕が治らないとわかったら、もう用はない。

もう病院の匂いは飽きたし。


ほむら「そうだ、最後にひとつだけ」

恭介「?」


彼の横たわるベッドに歩み寄る。


ほむら「ちちんぷいぷい」

恭介「……!!出てけっ!!」

ほむら「うお」



CDウォークマンを投擲してきやがった。この野郎め。

退散だ。くそ。ちょっとおちゃめなまじないをかけてやっただけじゃないか。



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