過去ログ - スティーブ「…『妹と恋しよっ♪』? ……R18!?」
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(福岡県)
[saga]
2012/08/20(月) 02:57:46.65 ID:TLz5unIB0
あの後、誰かが呼んだ、警察と救急が駆け付けた。
彼らが見たのは、怪我をした子供達、殺された京介君たち、僕に叩きのめされて無残な姿になった通り魔。
そして……、俯いて立ち尽くす僕だった。
その場で警察の事情聴取を受けていた僕は、怪我をした生存者たちが気がかりで彼らが搬送された病院に来ていた。
命に別状はないと聞かされて安堵したが、直後に僕はまた立ち尽くしてしまう。
TVの音声「たった今入った情報によりますと、目撃者の証言からキャプテン・アメリカに助けられたとのことです」
TVの音声「どのように助けたのでしょうか?」
TVの音声「通り魔を叩きのめしたそうです」
TVではさっきの事件を報道している。
事件の凄惨さを伝えているのと同時に、報道内容は次第に僕への賛美が含まれるようになった。
けれど、僕は……。
大介「スティーブさん!」
スティーブ「……大介さん?」
大介「部下に聞いたところ、この病院にいると聞いたもので。佳乃と桐乃も来ています」
佳乃「スティーブさん……」
桐乃「…………」
大介さんと佳乃さんが心配そうな表情を見せているのとは正反対に、桐乃ちゃんは険しい顔で僕を睨む。
桐乃「ここに来る前に、怪我してる子に聞いた。兄貴のとこに駆け付ける前に通り魔やっつけたって」
桐乃「兄貴を無視したから! 兄貴は死んだんだ! もっと早く現場に来てくれたら兄貴は殺されなかったのに!」
桐乃「返してよ!! 今すぐ兄貴を返せ!!!」
桐乃ちゃんは、関を切ったように泣きながら僕を叩く。
大介さんと佳乃さんがそれを停めよとする。
けれど、二人とも、特に大介さんのその姿にはいつもの勢いがない。
保護者A「あの、キャプテン・アメリカですか?」
そんな中、不意に話しかけられた。
話しかけた人を見てみると、子供と手を繋いでいる。
その子供は、通り魔があの時手にかけようとしていた子だった。
大介さんが何とか桐乃ちゃんを僕から引きはがし、話ができる状態になった。
保護者A「ありがとうございます。息子から、間一髪で助けてもらったと聞きました」
この人を皮切りに、大人たちが大挙して集まってくる。
口々にお礼を言って来た。
保護者B「貴方がいなかったら娘はどうなっていたか……」
保護者C「ありがとうございます……。娘の仇を討ってくださって……」
その中には、殺されたこの親御さんまでいる。
純粋にお礼が言いたくてここまで来たんだろう。
よく見たら、桐乃ちゃんに事情を説明している子もいる。
みんな、僕にお礼を言いてくれる。
だけど……今の僕は、無力だ……。
佳乃「スティーブさん?」
スティーブ「しばらく、一人にさせてください……」
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