過去ログ - 吹寄「上条。その……吸って、くれない?」 part2
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159:nubewo ◆sQkYhVdKvM[sage saga]
2012/05/05(土) 12:51:33.21 ID:3zAMMc1ko

「なあ、制理」
「何?」
「俺も、上脱いだほうがいいか?」
「え、どうして?」

別に脱いでもらっても脱がないでもらっても、吹寄はどっちでもいいくらいに思っているのだが。
照れくさいというか、気はずかしいという感じで上条がそっぽをむいた。

「いや、俺も脱いだほうが、もっとダイレクトに肌の感触が感じられるかな、と」
「……」

その一言がなんだか恥ずかしくて、吹寄は何も返せなかった。
なんだか上条の恥ずかしさが移ったみたいだった。いつもは自分が恥ずかしがらせられるだけなのに。
でも、その提案は、悪くない。

「じゃあ、脱いで」
「お、おう。……分かった」

変な間がが挟まって、吹寄はそのまま上条が服を脱ぐのを見守った。
自分と違って男の上条は、別に上半身を晒すくらいどうってことはないだろう。
なのに気恥ずかしがるのが少し可愛らしかった。
でも。

「あ……」

カーテン越しに差す夜の光が、逆光になって上条の体のラインを浮き彫りにした。
自分とは違う、男の人の描く硬い感じの曲線。だけど別にどうというほどのことはないと思う。
上条の上半身は、雑誌で見るような肉体美というわけではない。
年頃の、どちらかというと痩せぎすな男子の体つきなのだろう。
だけど。

「あんまり見るなよ」

初めてなのだ。
ベッドの上で、恋人の体を見るのは。

「どうして?」
「恥ずかしいだろ」
「そんなの。いつもあたしの方が恥ずかしい思いしてるじゃない」
「制理は恥ずかしがる必要、ないだろ」
「え?」
「とんでもなく、綺麗だし」
「っ……! 馬鹿。別に、そんなことない」
「たぶん制理は、胸のサイズとか気になってるんだと思うけどさ、気に病む理由なんてねえよ。
 やばいぐらい、綺麗だしさ。そういう意味じゃ俺の方は鍛えてるわけじゃないし、ちょっとな」
「そんなことないよ」
「制理?」
「当麻の裸見て、あたしもドキドキしてる……。それに、ダメだとか、そんなことちっとも思わないわよ」
「そうかな」
「そうよ」




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