過去ログ - とある未来の通行止め その3
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101:ブラジャーの人[sage]
2012/03/23(金) 00:31:37.16 ID:X7cwmj8Z0

タマネギ マッチ号が車内から連絡してくれたおかげで、管弦楽部による歓迎コンサートは中止された。
一方通行と打ち止めは、滞りなくマリネラ宮殿内に足を踏み入れる。

どうして王宮に泊まることになっているのか訊きたい打ち止めだが、それは二人きりの時にしよう。
車内では、窓ガラスに手をつけないように気をつけて、流れる景色に目を奪われていたのだ。
このマリネラという国には、妹達は誰ひとり来たことが無く、打ち止めが初めて目にする国だったから。

広く長い廊下を進んでいる今現在、一方通行はマッチ号と話をしている。聞こえてくる内容は、さっそく宿泊する部屋に案内してくれるとのこと。

「申し訳ありませんが、殿下は夕方までイギリス外交官との会談で出掛けています。まずはお部屋で長旅の疲れを癒してください」
「構わない。むしろその方がありがてェな……。打ち止め、体は平気か」

一方通行は隣を歩く妻を慮った。妊娠後に、こんなに遠出したのは初めてだ。

「平気平気。だいたい移動はほとんど車と飛行機だよ?ってミサカはミサカはファーストクラスのふっかふかソファの快適さを思い出してみたり」

たくさんお昼寝できたからか、打ち止めは元気そうだった。その様子を見て、一方通行は(打ち止めだけが分かる程度に)安堵の表情を浮かべる。

マッチ号の案内で廊下を折れる直前に、騒がしい足音が接近してきた。それと人の叫び声も。



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