過去ログ - とある未来の通行止め その3
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131:ブラジャーの人[saga]
2012/03/27(火) 23:12:08.57 ID:mcabOpkg0

(打ち止めは楽しそう、っつーか、興奮してンなァ。コイツの正体が気になっただけだったンだが、結果オーライか)

盛り上がるお母さん達の隣では、その会話を聞きながらも、フィガロから目を離さない一方通行。
怪しい子供は、四人の一番端……一方通行の隣で、没収を免れた携帯ゲーム機を夢中でプレイしている。
マライヒの抱っこから降ろされると、何故か「とてててて」という、可愛い足音で一方通行の隣にやってきたのだ。

『圧迫感』を警戒して身構えた一方通行だったが、そんな事態は無く、右側はフィガロに、左は打ち止め達に挟まれている状態だった。

小さいけど、耳障りなゲームの音が止まった。

「ここクリアできない。お兄ちゃんできる?」
「………」

フィガロがゲーム機を一方通行に手渡す。日本製ではなかったが、作りは良く似ていた。
一方通行はしばし黙考した後、ほんの少しボタンを弄って子供に返す。

「おら、出来たぞ」
「……ん。ありがとう。……ねぇ」
「あン?」

フィガロは、せっかくやってもらったゲームの確認もおざなりに、身を乗り出して母親と打ち止めのやり取りを見ている。

「お姉ちゃんは、もしかしてママのこと女だと思ってるみたい?」
「オマエの言ってることがよく分からねェな。アイツはお前の母親なンだろ?」
「そうだよ。マライヒママ。でもママは女じゃないよ。男だよ」

「……やっぱりよく分からねェな」




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