136:ブラジャーの人[saga]
2012/03/27(火) 23:21:39.62 ID:mcabOpkg0
何度目になるか、フィガロが反対側の頬にも柔らかい感触を与えようと頭を振った。
その拍子に、無邪気な子供と、ヤキモチ焼きの男の目が再び合わされる。
また起こるかもしれない胸の苦しみにも怯まず、一方通行は大人げなくフィガロを睨みつけた。「そのくらいにしておけよ」という意味を込めて。
普通の子供なら間違いなく泣きだしそうな形相だったが、やはり只者ではないフィガロは吹き出すのを堪え、打ち止めと密着していた体を離した。
「降ろして。ゲームの続きやるもん」
「ちぇー、ってミサカはミサカはマライヒが取り上げようとするのも無理はないと親の心境を理解してみたり」
「だって、お兄ちゃんが怖い顔してるからさ」
三人の視線が、一方通行に集まる。
「………ふン」
「あらららら、あなたってば。相手はこんなチビちゃんなのよ?」
ふてくされたのか、気まずいのか、恥ずかしいのか。そっぽを向いた一方通行の手を取って、打ち止めは「浮気じゃない」ことを訴えた。
「二人とも本当に仲良いんだね」
「ねー。パパとママみたい」
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