135:ブラジャーの人[saga]
2012/03/27(火) 23:19:14.36 ID:mcabOpkg0
「……ママにもパパにも無い感触。……柔らかいなー」
妊娠四ヶ月目の打ち止めであるが、パタリロが気づかないように、まだ腹はあまり目立たない。
こうして抱きしめられれば、背中に一番当たるのがそのFカップである。
小さなフィガロだと、ちょうど後頭部に枕のように宛がわれる。
純粋に気持ち良くて、フィガロは「ぽふ、ぽふ、ぽよん」と頭を押し付けた。
一方通行は、止めなかったことを少し後悔する。そして、怪しいとはいえ、こんな小さな子供に嫉妬する己を自覚して呆れてしまう。
しかし、それも「無理からぬことだ」と、ふっきれるほど、打ち止めに惚れていることも自覚した。
「すごいね。しーんせーん」
「はぅ、カワイイ…っ」
隣で夫が不機嫌な顔をしているのに、打ち止めは頬を胸にすり寄せるフィガロをますます抱きしめた。
(フィガロ気持ちよさそう……。あーあ、こんな時は、ぼくにもバストがあればいいのにと思っちゃうよ。バンコランは嫌がるだろうけど)
我が子を、切なくも温かい視線で見守るマライヒとは対照的に、
(くっそ、このクソガキが調子に乗りやがって)
一方通行の眉間には、皺が深く刻まれていく。
620Res/420.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。