過去ログ - とある未来の通行止め その3
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184:ブラジャーの人[saga]
2012/04/03(火) 01:13:49.35 ID:W2QIrgsC0

(枕が欲しければ、この国に来た理由を言えぃ!ってミサカはミサカは訊き出そうと企んでたのに失敗に終わってみたり)

ずっと暗い中にいたので、目は慣れている。打ち止めには、一方通行の顔が少し疲れているように見えた。
自分は飛行機の中でお昼寝したが、そういえば彼は、もしかしてずっと起きていたのでは?

「あなた、疲れてるみたいね?」
「ン……? あァ、ちょっとな……」
「……じゃあミサカがイイコイイコしてあげる、ってミサカはミサカは癒しモードに突入してみる」
「いいから、オマエも寝ろ」
「いいから、撫でられろー、ってミサカはミサカはあなたのマネで対抗してみたり」

上半身を起こした打ち止めのは、まだ抱えていた枕を放り投げ、腕を一方通行の頭の下に差し込んだ。
電極から伸びるコードを引っかけないように、そっと……

拒むようなことを言っていたわりには、青年からの反抗はない。それどころか、軽く自分から頭を持ち上げて、打ち止めの行動を補助する動きも感じられた。

手首を折り曲げ、一方通行の後頭部に触れる。その手に少し力を入れて、自分の胸に呼んだ。

寝間着の向こうから、いつものいい匂い。一方通行は深く息を吸う。

(あァ、こりゃあのクソ天使がやりやがるのも無理はねェよな……)


窒息するので、顎を引いて空気を吸える隙間を確保する。鼻と額に柔らかな感触。腕枕は、一本で髪も梳いてくれるサービス付き。
もう片方の腕は、背中をゆっくり撫でてくれていた。首から腰に、腰から脇腹に。

気持ちいい……

日本からの長旅で疲れているから。あと時差ボケもあるし、そういえばさっき無理やり羽出された。
あれこれ自分に言い訳をして、一方通行はこの癒しを享受する。



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